
こんにちは。(医)広伸会グループ歯科衛生士、吉田と申します。
日々の診療の中で、保護者の方からよくいただくご質問のひとつに「仕上げ磨きは何歳までしたらいいですか?」というものがあります。今回はこのご質問にお答えしたいと思います。
仕上げ磨きは、お子さんが自分で歯を磨いたあと、大人がチェックしながら磨き残しをケアしてあげることです。
小さなお子さまは、まだ手の動かし方が未熟で、細かい部分まで上手に磨くのは難しいため、仕上げ磨きはとても大切です。
現代では、顎が小さいお子さんが増えており、乳歯の段階から歯と歯が窮屈に並んでいるケースもよく見られます。そのため、歯ブラシが届きにくい場所や歯が重なっている部分ができやすく、磨き残しやすいのが現代の子どもたちの特徴です。
仕上げ磨きの目安は、小学校高学年、10歳〜12歳頃までは続けていただくのが理想的です。この時期になると、永久歯も増えてきて、お口の中の環境が大きく変化していきます。見た目には「自分で磨けている」と感じても、奥歯の溝や歯の間に磨き残しが残ることも少なくありません。
仕上げ磨きは、何歳までと一律に決めるのではなく、お子さまの成長や磨き方の出来に合わせて、徐々に自立を目指しましょう。
思春期等で仕上げ磨きを嫌がるようになってきたら、毎日でなくても定期的にチェックする日を決めたり、週末だけは仕上げ磨きをする、という方法もおすすめです。
仕上げ磨きは、お口の健康を守るだけでなく、親子のコミュニケーションの時間にもなります。少しでも長く続けられるよう、無理のない形でおこないましょう!
「うちの子はいつまで必要かな?」と迷ったときは、歯科医院での定期検診の際にお気軽にご相談くださいね!